年齢差が大きい

外国人配偶者との年齢差が大きい場合

外国人配偶者との年齢差が大きい場合は、配偶者ビザの審査が厳しくなり不許可の可能性が高まります。具体的には年齢差が１５歳以上離れている場合は注意が必要です。また年齢差が２５歳以上離れている場合は要注意です。近年では、日本人同士の結婚のおいても年齢差が大きい結婚も珍しくなくなってきました。しかしながら国際結婚においては年齢差が大きい場合は、偽装結婚である割合が高くなり、国際結婚・配偶者ビザを取得後、結婚の実態がなくなることが多いというのが実情です。ですので、出入国在留管理庁においても慎重に審査を行わなければなりません。

年齢差が大きい場合の対応

配偶者ビザの申請のおいては、私たち夫婦の結婚が日本での在留を目的とした偽装的結婚ではなく、正真正銘の結婚であることを申請者自ら立証していかなければなりません。

年齢差が大きくても私たちの結婚は正真正銘の結婚であることを立証していくために、下記に挙げる４つのポイントを押させ配偶者ビザ申請に臨みましょう。

①お二人はどのようにして出会いましたか？

配偶者ビザ申請時の理由書には、出会った経緯から付き合うまで、そして付き合ってから結婚に至るまでの経緯を文書にて詳細に説明することが必要です。そこにプライバシーという概念は一切ないと思って頂いて構いません。

年齢差が大きい場合は、どのような経緯で二人が出会ったかということをしっかり説明していくことが重要です。当事務所でご相談に来られる方は、「友人の紹介」、「飲食店で出会った」、「SNSや出会い系サイト」などが多いです。どういったつながりの友人からの紹介なのか、どんな飲食店で出会いなぜ店員と客が連絡を交換するようになったのか、出会うきっかけとなったサイトの説明・サイトでのやり取りから出会うに至った経緯等、偽装結婚を疑われないように詳細に説明することが必要となります。

②交際を裏付ける証明はありますか？

・メールの履歴

・通話記録

・交際中の写真

通常のカップルであれば、交際期間中は、メールや電話のやり取りを行いますね。そのメールの履歴・通話記録を提出できることが重要です。年齢差も大きく、交際期間中ほとんど連絡を取っていないという状況では偽装結婚を疑われてしまいます。また交際期間中に訪れた旅行先やデートスポット等で撮影した写真を交際の証明として配偶者ビザ申請時に提出していくことも重要です。

③お互いのご両親には会いましたか？

日本人同士の結婚であると、ほとんどの方が、お相手のご両親に結婚の挨拶をされるかと思います。国際結婚においても相手のご両親に挨拶を行っているか否かは非常に重要です。年齢差があるとなかなか挨拶もしにくいですが、可能な限り行いましょう。そして、その際の義理の父母と一緒に撮った写真などがあると結婚の信ぴょう性をという観点でプラスになります。実際にお互いのご両親に挨拶に行かれた方は、その旨を理由書に記載し、また写真を添付していくといいです。

④お互いにコミュニケーションは取れていますか？

国際結婚であるとまず言葉の壁があります。翻訳機も発達している時代ですが、やはりまだまだ翻訳機を介してのみの会話というのは無理があります。普段は日本語でコミュニケーションを図っているのか、それとも外国人配偶者側の母国語でコミュニケーションを図っているのか。コミュニケーションを図っている言語を相手側はどのような経緯で習得していったのか。しっかり説明していきましよう。外国人配偶者側は日本語が全くできない、かといって日本人配偶者側も相手の言葉を全く理解できないという状況では、配偶者ビザの審査において正真正銘の国際結婚ではないのではと思われてしまいます。

この記事の監修者

行政書士法人タッチ　代表行政書士

湯田　一輝

2018年8月　ビザ申請・帰化申請専門の「ゆだ行政書士事務所」設立
2022年4月　個人事務所を行政書士法人化「行政書士法人タッチ」
専門分野：外国人在留資格、帰化申請
外国人ビザ関係を専門とし、年間1000件以上の相談に対応

【セミナー実績】
国際行政書士養成講座、公益財団法人戸田市国際交流会、埼玉県日本語ネットワーク、行政書士TOP10％クラブ、行政書士向け就労ビザ講習会など多数

【運営サイト】
行政書士法人タッチ　https://touch.or.jp/
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